開催概要

閉会のご挨拶

 日本社会心理学会第61回大会は,11月7日(土),8日(日)の会期の後も,発表資料の閲覧と質疑応答が続いておりましたが,11月13日(金)をもってその期間も終わり,すべてのプロラムが終了いたしました。参加者390名,一般研究発表229件と,例年の大会に比べるといくぶん数は少ないものの,充実した内容のものになったと思います。

 異例のWeb開催に対応するため,第61回大会のサイト開設や第1号通信の公開が例年より遅れ,発表登録の期間もやや短くなるなど,皆さまにご心配とご不便をおかけしました。大会準備委員会として,お詫び申し上げます。しかし,皆さまのご協力により,その後のスケジュールは順調に進み,大きなトラブルもなく無事大会を終えることができました。学習院大学のキャンパスに皆さまをお迎えすることができず,残念ではありましたが,ご参加いただきました方々に心から感謝いたします。またご支援くださいました常任理事会と,実際の業務を担当して下さった国際文献社に御礼申し上げます。

 初めての開催方式のご感想はいかがでしたでしょうか?直接に対面で会話を交わし,質疑応答することができないという物足りなさやもどかしさを感じられた方が多かったことでしょうが,討論に際して,十分な考慮や検討の余裕があるというメリットもあったかもしれません。

 来年の学会は通常の開催に戻ることを祈りますが,今回の経験が何らかの形で将来に生かされますよう願っております。そして,今学会で発表されました皆さまのご研究が一層進展しますことを期待しております。

日本社会心理学会第61回大会準備委員会
委員長 外山みどり

開催のご挨拶

 日本社会心理学会第61回大会は,学習院大学で開催の準備を担当することとなりました。当初はもちろん通常通り,大学を会場にして開催する予定でおりましたが,3月頃より新型コロナウィルス感染が拡大し,社会の各方面に大きな影響が及ぶようになりました。小中学校の休校,外出自粛要請,緊急事態宣言など,予想もしなかった事態が進展し,大学も卒業式,入学式の中止に続き,新学期は遠隔授業の形式をとらざるを得なくなりました。会員の皆さまも,研究,教育にあたって,多大な困難を経験されたのではないかと拝察いたします。

 このような状況に伴い,心理学関係でも国内外のいくつの学会が本年度の開催を中止または延期し,Web形式への変更を選択したところもありました。本大会準備委員会でも,通常開催が可能か否かを含め,種々検討いたしましたが,数か月後の感染状況が予測できないこと,また密を避ける配慮をした上で,発表会場を確保することが困難なことを考慮して,Web開催とすることに決定いたしました。この困難な状況にあっても,あるいはこのような状況であるからこそ,研究活動を継続し,その成果を発表すること,そしてさまざまな課題について討論することは重要なことであり,たとえ開催形式は通常と異なっても,学会がそのような場を提供することができれば意味のあることだと考えました。新型コロナウィルスは,身体的な健康を危機にさらすだけでなく,人間の社会性に対する脅威でもあります。これを機に個人と社会の問題を考え直すことは,社会心理学の新しい研究方向を拓くものとなるかもしれません。意欲的な研究が多数発表されることを期待しております。

 とはいえ,Web形式の学会には不慣れですので,何かとご不便をおかけすることもあるかと思います。ご寛恕の上,よろしくご協力くださいますようお願い申し上げます。

日本社会心理学会第61回大会準備委員会
委員長 外山 みどり(学習院大学文学部)

日程

2020年11月7日(土)・8日(日)
※当日の発表資料公開および質疑応答期間:11月6日(金)~13日(金)

開催地

Web開催

主催校

学習院大学

大会準備委員会

委員長

外山 みどり

事務局長

伊藤 忠弘

委員

竹綱 誠一郎
小菅 清香
角尾 美奈
藏本 知子
川角 公乃
阿久津 豪史

協力

ロゴデザイン

宮本佳子(追手門学院大学)

写真提供

学校法人 学習院