北海学園大学経営学部 社会心理学研究室 古谷ゼミ(古谷嘉一郎)

1.研究室,ゼミの特徴(研究テーマ,学べる内容)

学生の興味に合わせて研究テーマを設定しています。近年は、LINE利用が友人関係に及ぼす影響、恋愛経験が当人の成長に及ぼす影響、子育て中の母親へのサポートが孤独感に及ぼす影響、ワークライフバランスとキャリア展望の関連、子育て中の親子に対する認知などです。現在の私自身のテーマは、子育て中の母親における育児情報収集行動とその帰結としての適応の過程です。

2.ゼミ運営で工夫している点とその成功例など

2年生では、主に文章を書く力、プレゼンテーション力をトレーニングします。なぜならば、卒業論文が必修でない学部であることと、4年生でのゼミが必修でないためです。これにより、卒業論文を書かない学生であっても一定のレベルの能力を身に着けてもらえるよう努力しています。そのおかげか、エントリーシート時点で落とされる学生が非常に少ないです(面接までのフォローはまだまだですね・・・努力します)。
 また、3年生では調査や実験手続き、統計解析のスキルのトレーニングを行います。
統計解析のツールにはHADやRを使っています。大学卒業後、仮に統計解析を行う場合、すぐに使えると考えたからです。いわゆる経営学部ですから、心理学を主として学ぶ学生は少ないのですが、心理学の研究を少しでも知れるように、努力しているつもりです。
 そして、4年生ゼミの希望者には卒業論文に挑んでもらいます。卒業論文を書くメンバーは少ない(学部全体の10%以下)ですが、その分、丁寧に指導ができます(1学年2~3人!)。

3.ゼミ所属を希望する学部生,大学院生に向けてのメッセージ

人より一歩踏み込んで、丁寧に情報を集めてゼミを考えてほしいなと考えています。気になることはHPやパンフレット、資料を見ただけで納得せず、ゼミ担当の先生に確認するなどして、情報を集めて意思決定してほしいと考えています。