執筆要項(2022年度版)

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1. 論文の題目
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条 項
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内  容
1.
論文題目と副題はコロン ( : ) で分ける。
例:
身近な対人関係における自己呈示:望ましい自己イメージの呈示と自尊心及び対人不安の関係
2.


論文原稿の表紙および原稿のヘッダ左側に全角40字以内に短縮したタイトル(running head)を記す。短縮タイトルは、掲載時に奇数頁の上部に記載される。    
例: 親密な対人関係場面における自己呈示
2. 本文
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条 項
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内  容
1.
文の内容と構成には、著者の創意が発揮されることが望ましい。紙数の制限と所定の形式は、多数の投稿者と広い読者のための配慮であるから、要件を満たしていない投稿は受理されない。
2.
和文の句読点は、テン (、) とマル (。) を使用する。ただし、引用文献の表記は、7. 引用文献リストにしたがう。
3.
和文中に欧語、欧字を用いる場合は、タイプして、大文字は1字分、小文字は2字につき日本字1字分として計算し、所用の余白をとる。
  1. 外国人名は、「6. 本文中における文献の引用」の (1) にしたがう。文献を引用するのではない場合には、初出時にファースト・ネームまたはイニシャルを付してJohn B. Watson, William James, T. M. Newcomb, Wundt, W.のように示し、以後 姓のみを記す。
    (ファースト・ネームを付すかイニシャルだけを付すかに厳密な区別は設けないが、言及する姓が一般的なもので、イニシャルだけでは誰を指すのかわかりにくいと考える場合には、ファースト・ネームを付すこと。)
  2. 日本語術語の初出の際、必要であれば原語を書き添える。
4.
外国語は、一般の用法にしたがってカタカナで書く。
5.
数を表記する場合には、原則として算用数字を用いる。数式を書く場合には、印刷の誤りがないように、所用行数の余白をとり、細部の指定を書いておく。
6.
計量単位は、国際単位系 (SI)を用いる。
7.
人名には、通常の論文の本文中では、敬称や肩書をつけない。
8.
イタリック体、ゴシック体、下線などの特殊字体を用いようとするときは、原稿の段階でワープロ等で字体を設定しておく。原則としては、統計記号及び引用文献中の海外雑誌名・書名・巻数がイタリック体、見出しがゴシック体になるだけである。
9.
見出しと、それに伴う章節の区分については、通常、大見出し、中見出し、小見出しの3種類が用いられ、ゴシック体で表記される。一部を省略してもよい。さらに小さな見出しが必要な場合は、小見出しに (1) (2)・・・のように数字をつけて表記する。
例1.

ひとつの研究からなる論文の場合


  問題(大見出し)          方法(大見出し)

.............................   実験参加者(中見出し)
.............................   ....................................................
.............................   手続き(中見出し)
.............................   □実験課題□(小見出し).....................
.............................   □(1) 囚人のジレンマ構造□(小見出し)...
例2.

複数の研究からなる論文の場合


  問題(大見出し)          研究1(大見出し)

.............................   方法(中見出し)
.............................   □実験参加者□(小見出し)..................
.............................   ....................................................
.............................   ....................................................
.............................   ....................................................
3. 図表
number
条 項
description
内  容
1.
図は、 Figure 1、Figure 2あるいは図1、図2のように、表は、Table 1、Table 2あるいは表1、表2のように通し番号をつける。(罫線・文字・数字だけから構成されるものは表、それ以外は図とすること)。図表のタイトルは図表の上、略語の説明等の補足情報(Note)は図表の下に書くこと。
2.
図表は原稿の挿入希望位置かその付近に挿入しておくことが望ましい。図表を原稿に挿入できない場合は、挿入希望位置を原稿の右余白に指定し、図表は別にまとめて提出することができる。印刷の都合上、希望位置に挿入されないことがある。
3.
表中の記号の一般的でない使用法は避けること。
4.
表中の質問項目などの日本語文章もマルやテンを使用する。
5.
表の縦罫は、表を見にくくするので極力使用しないこと。
4. アブストラクト
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条 項
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内  容
アブストラクトは英文で書き、問題、方法、結果、結論などを100~175語以内で簡潔に示す。投稿時には、アブストラクトの日本語原稿も添付すること。本誌掲載論文はAmerican Psychological Association(APA)のPsycINFOデータベースに登録されるが、英文アブストラクトは文献検索において最も重要な情報源となるので、研究内容を正確に伝えるよう工夫し、また、投稿前に専門家による校閲を経ること。審査過程でアブストラクトの書き換えが行われた場合には、再度、英文校閲を行うこと。
5. キーワード
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条 項
description
内  容
1.
論文の分類と検索のため、論文を特徴づけるキーワードをつけること。
2.
キーワードは英語、および日本語5語以内で表示する。
3.
キーワードは日本語と英語で一致させる。また配列順序が異ならないようにする。
4.
キーワード付与にあたっては、例えば、日本語は「文部科学省学術用語集心理学編」(日本学術振興会, 1986)、英語については、Kinkaid, R.G. 1982 Thesaurus of psychological index terms. 4th ed. American Psychological Association.(ISBN:0-912704-67・5)、「英・独・仏・羅心理学基本用語インデックス」(啓明出版, 1983)などを参照のこと。
6. 本文中における文献の引用
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条 項
discription
内  容
1.
本文中では、著者名と出版年を示す。なお、区切りの記号としてはテンではなく、コンマを用いる。
  1. 文頭の例:
    南 (1957) は...
    Newcomb (1954) によれば...
    Newcomb (1954) argued ...
  2. 文末の例:
    ...が報告されている(南, 1957)。
    ...といわれている(Newcomb, 1954)。
    ... suggested ...(Newcomb, 1954).

ただし、混同の恐れがあるときは、名あるいはイニシャルを付す。

  1. 文頭の例:
    南 博 (1957) は...
    T. M. Newcomb (1954) によれば...
    T. M. Newcomb (1954) argued ...
  2. 文末の例:
    ...が報告されている(南 博, 1957)。
    ...といわれている(Newcomb, T. M., 1954)。
    ... suggested ...(Newcomb, T. M., 1954).
2.
共著の場合は引用ごとに両著者の姓を書く。 著者姓の間は、日本語表記された研究者名の場合は中黒 (・)、欧文表記された研究者名の場合は “&” で結ぶ。ただし、英語で論文を執筆する場合、()の外の文章中では and で結ぶ。
  1. 括弧の外の例:
    田中・松山 (1955) は...
    Persons & Shils (1951) は...
    Persons and Shils (1951) were ...
  2. 括弧の中の例:
    ...した(田中・松山, 1955)。
    ...した(Persons & Shils, 1951)。
    ... suggested ...(Persons & Shils, 1951).
3.
著者が3人以上のときは、第1著者の姓の後を、日本語表記では “他”、英語表記では“et al.”と略す。
  • 例:
    大森他 (1997) は...
    ...した( 大森他, 1997)。
    Messick et al. (1997)は...
    ...した(Messick et al., 1997)。
    Messick et al. (1997) addressed ...
    ... suggested ... (Messick et al., 1997).
ただし、第1著者と出版年だけでは区別がつかない文献がある場合、区別するために必要な著者名を列挙し、その後を“他”、“et al.”とする。
  • 例:
    ① Keller, Blincoe, Gilbert, DeWall, Haak, & Widiger (2014).
    ② Keller, Blincoe, Gilbert, Haak, & DeWall (2014).
    上記の文献は、第一著者だけではどちらもKeller et al. (2014)になってしまう。このような場合には、
    ① Keller, Blincoe, Gilbert, DeWall, et al. (2014)
    ② Keller, Blincoe, Gilbert, Haak, & DeWall (2014).* とする。
    * “et al.”は複数形なので、省略される著者が1人だけの場合には、”et al.”を使わず全著者の姓を書く。
4.
同一箇所に2つ以上の文献を示すときは、 (  ) 内に著者姓のアルファベット順に並べ、セミコロン ( ; ) で区切る。
例:
...した(林, 1956; Horst, 1965)。
... suggested ... (Balda, 1980; Kamil, 1988).

なお、同一著者の文献が複数ある場合には、コンマで区切って年次順に並べる。

例:
齋藤 (1981, 1985) は...
...した(齋藤, 1981, 1985)。
Kim (1991, 1994) suggested ...
... suggested ... (Kim, 1991, 1994).

同一出版年のものについては、出版年の後に a, b, c, ... を付して区別する。

例:
祖父江 (1959a) は ...
...した(林・今市, 1998a, 1998b, 印刷中a, 印刷中b)。
... suggested ... (Kahneman et al., 1986a, 1986b, in press).
... suggested ... (Thaler, in press-a, in press-b).
5.
翻訳書を引用する場合は、最初に原典の出版年、次に翻訳書の訳者と出版年を記して括弧でくくる。英文の場合はオリジナルの出版年・スラッシュ・翻訳出版年を記載する。
例:
Lind & Tyler (1988 菅原・大渕訳 1995)は ...
... を示唆した(Lind & Tyler, 1988 菅原・大渕訳 1995)。
... (Piaget & Inhelder, 1966/1969).
7. 引用文献リスト
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条 項
description
内  容
1.
論文の最後に一括して示す文献リストは、本文中で引用したものを著者姓のアルファベット順にすべて挙げる。引用せずに列挙することはしない。英文の引用の場合、基本的にAPA Publication Manual (7th edition)の規則に従う。以下に例を挙げていないものについてはAPA Publication Manual (7th edition)を参照のこと。
  1. 見出しは、日本文では「引用文献」、英文では「 References 」とする。
  2. 記載は、著者名、出版年、表題、その他の順に行う。詳細は下例にしたがう。
  3. 文献番号はつけない。著者姓が同じ場合は、名のアルファベット順に並べる。

同一著者が、単独である文献と、第1著者として共著である文献とがある場合は、単独のものを先にする。
例:
Kaufman, J. R. (1991). .............
Kaufman, J. R. & Cochran, D. F. (1987). ..............

第1著者が同じで、第2著者が異なる場合は、第2著者姓のアルファベット順に並べる。第3著者以下も同様にする。
例:
Kaufman, J, R., Jones, K., & Cochran, D. F. (1992). .............
Kaufman, J. R. & Wong, D. F. (1989). ..............

同一著者の文献が複数ある場合は、早い年次のものから並べ、同一出版年のものは、本文中で出版年の後に付した a, b, c,... の順に列挙する。
例:
Kaufman, J, R. (1991a). .............
Kaufman, J. R. (1991b). ..............
Kaufman, J, R. & Jones, K. (1987). .............
Kaufman, J. R. & Jones, K. (1990). ..............
2.
著者名は、日本文では姓名を書く。姓と名を分けるほうがよいときは、間を一字あける。英文では、姓、コンマ、半角スペース、名のイニシャル、ピリオドを記す。イニシャルでは不十分のときは、名を略さずに書く。著者が21人以上の場合は、最初の19人までを記載した後を“...”で省略し、最終著者を書く。
  1. 共著の場合、著者の間を、日本語では“・”(中黒)、欧語では半角スペースの後“ &”(3人以上20人以下の場合はコンマと半角スペースで区切り、最後の著者の前にコンマと一字あけて“ &”)を入れる。
    例:
    本間道子・都築真知子・渡辺美由紀 (1985). ..............
    Kaufman, J. R. & Cochran, D. F. (1987). ..............
    Kaufman, J, R., Jones, K., & Cochran, D. F. (1992). .............
    Kalnay, E., Kanamitsu, M., Kistler, R., Collins, W.,
    Deaven, D., Gandin, L., Iredell, M., Saha, S., White, G.,
    Woolen, J., Zhu, Y., Chelliah, M., Ebisuzaki, W.,
    Higgins, W., Janowiak, J., Mo, K. C., Ropelewski, C.,
    Wang, J., Leetmaa, A.,...Joseph, D. (1996). .............

  2. 団体や機関名義のものは、名称を略さずに書き、個人名と同様にする。
    例: 法務省法務総合研究所 (1997). 犯罪白書 (平成9年版) 大蔵省印刷局

  3. 新聞・雑誌記事の引用は、著者が不明な場合は記事タイトルあるいは見出しを先頭におく。著者が明らかな場合は、著者名、記事タイトルの順で記載する。新聞・雑誌記事の場合は出版年だけでなく、月日も表記する。また、インターネット上の記事の場合、記事のURLもしくはDOIを付すこと。
    例:
    Channick, R. (2021, December 11). Rising crime scaring some visitors away from Michigan Avenue and other Chicago destinations during crucial holiday shopping season. Chicago Tribune. https://www.chicagotribune.com/business/
    ct-biz-downtown-chicago-crime-holiday-shopping-20211211jpjij34llffifk6cu5
    av5bnfkq-story.html
    Inflation is painfully high, but some relief may be coming. (2021, December 12). Chicago Tribune. https://www.chicagotribune.com/nation-world/ct-aud-nw-
    inflation-relief-20211212-p7is7wrfjbdo7acb4wk4csow3i-story.html
    * 本文中では、”Inflation is painfully high” (2021)…のように引用すること

    社説:大蔵省はどう関与したのか (1998年3月5日). 朝日新聞(朝刊)
    * 本文中では「社説:大蔵省は」(1998)…のように引用すること

    高木 潔 (1998年3月5日). 漁業協定破棄通告──韓国漁民は 朝日新聞(夕刊)
    西條辰義 (1997年4月19日). 実験経済学:「航空券売買実験」均衡価格を確かめる 週刊
    ダイヤモンド
3.
逐次刊行物の場合は、著者名、出版年、表題、誌名、巻数 (号数あるいは通し番号がある場合は、それを巻数の後の括弧の中に入れる) 、掲載ページ(電子ジャーナルでページ数がない場合は論文番号)、DOIを示す。 掲載ページは、文献の最初と最後のページを半角のエンダッシュ ( – ) で結ぶ。 欧文の場合は雑誌名と巻数を、和文の場合は巻数をイタリック体にする(ただし、巻数の後の号数・通し番号等はイタリック体にしない)。 学会抄録を引用した場合は、誌名の箇所に抄録集名を記す。
例:
本間道子・都築真知子・渡辺美由紀 (1985). 競争・協力状況がクラウディングに及ぼす効果
年報社会心理学, 25, 167-180.
Lakens, D. (2013). Calculating and reporting effect sizes to facilitate cumulative
science: A practical primer for t-tests and ANOVAs. Frontiers in Psychology, 4,
Article863. https://doi.org/10.3389/fpsyg.2013.00863
Maslach, C. (1974). Social and personal bases of individuation. Journal of Personality
and Social Psychology, 29(3), 411-425. https://doi.org/10.1037/h0036031
池内裕美・藤原武弘・土居伊都子・脇本 忍 (1997). 阪神大震災による拡張自己の非自発的喪
失 日本社会心理学会第38回大会発表論文集, 350-351.(ページ番号がない場合は、ページ
番号は省略可。発表論文がオンラインで閲覧可能な場合は、そのURLまたはDOIを付すこ
と。)
大坪庸介 (2015). 仲直りの進化社会心理学:価値ある関係仮説とコストのかかる謝罪 社会心
理学研究, 30(3), 191-212. https://doi.org/10.14966/jssp.30.3_191
Van Knippenberg, A. & Van Oers, H. (1984). Social identity and equity concerns in
intergroup perceptions. British Journal of Social Psychology, 23(4), 351-361.
https://doi.org/10.1111/j.2044-8309.1984.tb00651.x

  1. 年報、年鑑等で1997年版が1998年に刊行されているようなときは下例のように示す。
    例: 総理府統計局 (1998). 家計調査年報 1997版 財団法人日本統計協会

  2. 誌名だけで不十分のときは、誌名につづき ( ) 内に機関名を入れる。
    例:
    柴山 剛 (1959). 生産的思考~問題解決過程における抽象的助言の効果 研究集録 (岡山大学) , 7, 40-54.

  3. 学位論文や修士論文は、下例のように記す。
    例:
    大橋英寿 (1996). シャーマニズムの社会心理学的研究:沖縄におけるユタの生態と機能
    東北大学文学研究科博士論文(未公刊)

  4. 印刷刊行されることが確定しているが、未刊である場合、またはオンラインで先行して出版されている場合には以下のように記す(DOIが分かっている場合はDOIも付す)。なお、原則として公刊されることが確定していない論文の引用はできない。
    例:
    吹田五月 (印刷中). 公共交通場面における規範行動の研究 社会心理学研究
    Jiang, T., & Sedikides, C. (2021). Awe motivates authentic-self pursuit via self-
    transcendence: Implications for prosociality. Journal of Personality and Social
    Psychology. Advance online publication. https://doi.org/10.1037/pspi0000381

4.
書籍の書き方は以下の例にしたがい、形式をそろえて必要なことを示す。
  1. 標準となるもの。和文書籍の場合は、著者名、刊行年、表題のほか、版数、出版社名を書く。欧文書籍の場合は表題の後、版数、出版社名を書く。洋書の表題はイタリック体にし、ドイツ語以外は、最初の語順のみ大文字とする。
    例:
    原岡一馬 (1970). 態度変容の社会心理学 金子書房
    Schelling, T. (1960). The strategy of conflict. Harvard University Press.

  2. 編集、監修になるものには、編、監、編著、欧文では、Ed.、 Eds. を編者名の後に入れる。
    例:
    Kramer, R. M. & Messick, D. M. (Eds.). (1995). Negotiation as a social process. SAGE.

  3. 著書・編集書・監修書の特定章の場合、日本文では、章題目、編著者名、書名、掲載ページ、出版社を書く。英文では、“In”につづいて編著者のイニシャルを先に書き、ピリオド、一字あけて、姓を記す。その後、書名、掲載ページ、出版社を示す。掲載ページを記載する場合、ページ数の前に“pp.”をつける(ただし、1ページしかない論文の場合は”p.”をつける)。
    例:
    Billingsley, J., Burnette, J. L., & McCullough, M. E. (2020). An evolutionary
    perspective on forgiveness. In E. L. Worthington, Jr. & N. G. Wade (Eds.),
    Handbook of forgiveness (2nd ed., pp. 52–62). Taylor & Francis Group.
    https://doi.org/10.4324/9781351123341-6

    鈴木裕久 (1972). 受け手の特性と広告効果 飽戸 弘 (編) 広告効果 -受け手心理の理論
    と実際(pp. 252-271). 読売テレビ放送

  4. 版数などを示す場合は、次のように記す。表題後のピリオドの位置に注意する。
    例:
    Rubin, J. Z., Pruitt, D. G., & Kim, S. H. (1994). Social conflict: Escalation,
    stalemate, and settlement (2nd ed.). McGraw-Hill.
    水原泰介 (1981). 社会心理学入門 第2版 東京大学出版会

  5. 数巻にわたる書籍の特定の1巻を示す場合は、次のように記す。英文のVol.の場合は、上記ivの版数と同じように書名の後の括弧の中に入れる。
    例:
    池内 一 (編) (1977). 集合現象 講座社会心理学3 東京大学出版会

  6. 翻訳書の場合は、まず原著を引用し、 ( ) 内に訳書に関する情報を示す。また、外国語から他の外国語へ翻訳された書籍の引用は下例にしたがう。
    例:
    Lind, E. A. & Tyler, T. R. (1988). The social psychology of procedural justice.
    Plenum. (菅原郁夫・大渕憲一 (訳) (1995). フェアネスと手続きの社会心理学:裁判、
    政治、組織への応用 ブレーン出版)
    Piaget, J., & Inhelder, B. (1969). The psychology of the child (H. Weaver,
    Trans.; 2nd ed.). Basic Books. (Original work published 1966)
5.
オンライン・ジャーナル、ウェブ・ページの引用。
  1. プレプリント・サーバの論文の場合は、著者名、発表年、表題(イタリック)、プレプリント・サーバ名、論文にアクセス可能なURLもしくはDOIを記す。
    例:
    Hampton, S., Rabagliati, H., Sorace, A., & Fletcher-Watson, S. (2017).
    Autismand bilingualism: A qualitative interview study of parents’ perspectives
    and experiences. PsyArXiv. https://doi.org/10.31234/osf.io/76xfs

  2. ウェブ・ページの引用の場合には、アドレス及びアクセスした日を記す。
    例:
    川上善郎・川浦康至・山下清美 (1998).サイバー空間における日記行動報告書
    http://www.bekkoame.ne.jp/~y.kawakami/nikki/nikki.html (2003年10月14日)
8. 統計量の報告
number
条 項
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内  容
1.
統計量の報告については、APA Publication Manual (7th edition)を参考にすること。多くの論文で用いられるものについて以下に示す。
  • 相関係数、t検定、F検定(分散分析等)の報告は以下の例にならう(APA Publication Manual (7th edition), pp. 180-182)
    r(24) = −.43, p = .028
    t(177) = 3.51, p < .001, d = 0.62, 95% CI [0.35, 0.95]
    F(2, 177) = 6.30, p = .002, , est ω2 = .70
     統計記号は斜体にすること。例えば、t, F, r, 平均値を表すM, 標準偏差を表すSD, 自由度を表すdf, 有意確率を表すp, 全体のサンプルサイズを表すN, サンプルの一部分のサイズを表すn, 有意でないことを表すns 等。ただし、ギリシャ文字(例えば、α, β, χ2)は斜体にしない(日本語フォントの場合、斜体になっているように見えることがあるが、その場合はそのままでかまわない)。また、APA Publication Manual (7th edition)のTable 6.5 (pp. 183-186)で斜体にされていない省略語(例えば、AIC, ANOVA, BIC, CFA, CI, NFI, RMSEA, SEM)は斜体にしない。
     95%信頼区間は、95% CI [下限, 上限]のように記載する。
     検定結果のうち可能なものについては効果量(例えば、Cohen’s d, η2)や標準誤差(SE)も報告すること。
     小数点の前の0について、相関係数(r)や有意確率(p)のように、1を超えることがないものについては省略することができる。